今回の新型コロナ感染症拡大で中小企業を悩ます問題の一つに資金繰りがあると思います。大企業のように潤沢な資金があるわけでなく、資金に数ヵ月分の余裕しかない企業も多いはずです。そのような中、緊急経済対策の資金繰り解消のための「無利子・無担保融資」支援を活用するのが一つの手です。

当面の資金繰りが苦しい企業の方には、その中の一つに新型コロナウィルス感染症特別貸与制度をおすすめしています。新型コロナウィルス感染症の影響を受け、一時的な業況悪化している企業を対象としたもので、その基準は最近１ヵ月の売上高が前年または、前々年の同期と比較して５％以上減少していることとハードルが極めて低い。（さらに実質無利子化は、15～20％以上減が該当）

審査には、日本政策金融公庫などの政府系機関において、２年分の決算書と売上げが下がった証明をする資料だけが必要であり、私もコンサルティングの一環の中でクライアントに対してその支援をすることがありますが、極めて簡単に実施できるようになっています。

会社は「赤字ではつぶれない」、「Cash　is　King」。先の見えない新型コロナウィルス。まずは、当面の資金面の問題をクリアしてから、次の対策に進むべきことが経営者のするべきことと思います。そのための緊急経済対策の支援策の活用。文句を言う前に早く取り組むべきだと思います。