最近、工場における生産管理の指導を行うことがまあまああります。生産管理とは、生産活動にともなって発生する機会損失を最小化する活動です。実は最近、この生産管理の弱さが目立ってきています。

生産管理不備による機会損失には、売上高・生産高ロス、限界利益ロス、材料費ロス、労務費ロス、製造経費ロス、製品在庫ロス、仕掛品在庫ロス、材料・部品在庫ロス、設備回転率ロスなどがあります。

弱くなっている理由には、もともと生産管理機能を強くすることなく、製造現場の対応力で切り抜けていたが、技能ある従業員も高齢化により退職してきていることやＩＴシステムに頼ったおかげで返って非効率になっている点などがあげられます。

今、工場を国内に戻す企業が増えてきているとともに、材料費や電気代の高騰など企業を取り巻く環境が一段と厳しい中、今一度、生産管理の目的をきちんと理解して、再構築していく必要があることを理解していただきたいと思います。