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問題解決アプローチの実践③~問題とは何か~

企業の各職場では、日々さまざまな問題が発生しています。ところが、人によって認識が異なり、問題であるのに問題として捉えていない場合があります。そのため、問題解決アプローチを実践する前に「企業における問題」を定義することが必要です。

「企業における問題」とは、①目的を達成するために障害となる点②現状(実際の姿)と目標(あるべき姿)、要求との差異と我々は定義づけています。さらにこの問題には、顕在化した問題と潜在化した問題とがあります。

顕在化した問題には、クレーム・流出不良、工程内不良、欠品や設備故障による異常停止などがあり、誰でも問題と認知するものであります。潜在化した問題には、業務作業の停滞、設備のチョコ停、作業の手直し・再作業、業務の伝達・指示忘れ・ミス・遅れなどがあります。

問題の中では、潜在化した問題こそがいずれ重大な事故に発生することがあり、これらを顕在化していくことが重要です。5S活動は、問題点を顕在化して問題解決する体質づくりと我々は捉えていますが、まさしく、問題を見える化していくための大変効果的なツールです。問題解決の第1歩、「問題を定義する」、そしてそのための5S活動の推進。是非、企業の中でそのようなことを考えていただければと思います。

2016/12/11 | 五十嵐 諭 | 5S・VM

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