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「見える化」は5SからVMへ

「見える化に取り組んでいきたい」という方がいると、「まずは5Sから取り組んだ方がいいですよ」とアドバイスをします。そうすると「何で5Sなんだ?」とか「そんなの、もうとっくにやってるよ」なんて、言葉を返してくる方が、よくおられます。

このような状況になるのは、5Sを掃除や美化運動程度にしか思っていないケースがほとんどで、これは大企業でもその傾向が見られたりします。また、5Sなんかは作業者や若手がやるもの、マネジメント層はもっと高尚なものをやっているという勘違い、コンサルタントでもバカにして取り組みさせないこともあったりします。

「本当の5S」を実施していくといきつくところは、「物の見える化」です。5S活動を推進していくと、製品や工具などの「物」が、整理・整頓されて誰が見てもわかるようになる。さらに現場の風景が変わることで、人の心や意識が変わっていきます。その段階で、ファイリングシステム「業務の見える化」、VMによる「管理の見える化」を行っていきます。簡単な「物」から徐々に難しい「業務・管理」を見えるようなステップを踏んでいくのです。

「見える化」を上記のように、5SからVMへと展開することで、「物の見える化」「業務の見える化」「管理の見える化」が図れた職場づくりがなされます。例えば、製造現場では、工程での不良品=物が、不良品置き場に整頓されて見える。検査手順や標準作業=業務が見える。そして工程内不良低減管理ボード=管理が見える。その3つを現場で見ながら、管理・改善を行う、マネジメントが行いやすいと思いませんか?5Sと同様に「本当の見える化」を図る企業が増えてほしいと願っています。

2016/04/21 | 五十嵐 諭 | 5S・VM

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