先週は、東北のクライアントのある工場で製造現場及び事務現場の生産管理改善のコンサルティングを行ってきました。ここでは、受注の変動に極力在庫を持たずにフレキシブルに対応しながら、生産効率を向上させる生産システムの構築を図っています。

そのためには、まずは生産システムの基本的要件を整えていくことが必要です。生産システムの基本的要件とは、５Ｓ、多能工化、小ロット生産、生販一体化のことを指しますが、なかなか理解されている工場が少ないのが現実です。

特に最近では、ＡＩとかＩＯＴということで、ＩＴに関する改善をすることが好ましいと思う方が多く、上記の生産システムの基本的要件を整備せずに改善に進むため、思ったほど成果があがらない工場が多いのではないかといことを感じます。

この工場では、生産管理の王道を管理者・監督者中心に少しづつ理解され、それが現場の生産性向上や品質向上に寄与しています。生産システムの基本的要件、これぐらいのことは工場管理者は知っているべきだと思います。