５Ｓ活動を盛り上げていくためには、５Ｓ委員会メンバーでのＰＲ活動が必要です。５ＳのＰＲとしては、定義やスローガンの掲示により常に５Ｓ活動を意識する方法と「５Ｓニュース」といった定期的に５Ｓ活動に関するトピックスを載せたものを発行していくことも有効です。

５Ｓニュースは、一度に何ページに渡るものではなく、Ａ３、１枚でさまざまな情報を載せたものをせいぜい一ヶ月に１回程度を発信することが通常です。内容は、改善前、改善後の写真の掲載や回によって、部門を選定して活動の紹介をしていくなどのやり方があります。そして時には我々コンサルタントのコメントを載せていただくこともあります。

５Ｓニュースは、５Ｓ委員会の事務局の方が中心に行いますが、部門の活動では部門の方に原稿をお願いすることもあります。原稿を書く行為によってその部門の方の５Ｓ活動の意識も高まりますし、やり取りによってコミュニケーションも良好になってきます。

本日コンサルティングでお伺いした栃木県にある工場は、「３Ｓニュース」を定期的に発行しています。原稿のやり取りで初めて書く方もいて、少し遅れたりしますが「心のこもったニュース」が各部門の５Ｓ活動板に掲示されています。その会社の改善スピードは、キックオフしてから８カ月あまりで驚異的に進んでいることは言うまでもありません。